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くそみたいな恋人
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でも
「俺、行かない…」
「…は?」
何言ってんだ俺…
でも仕方ないじゃんか
急に頭に響き出したあの時の高い声
握られてる手から伝わる夏瑠の熱
だんだんと強まってく握る強さ
それとは対照的に冷たく力の抜けてく俺の手
「今は夏瑠といたくない」
「…お前」
不貞腐れたように俺が言えば
夏瑠は顔を歪ました
ああ、もっと嫌われちゃう
浮気相手の女の子の事をもっと好きになるかもしれない
でもこんな面倒臭い俺よりいいんじゃないか
そもそも女の子だし
フラれる
嫌だ嫌だ…でも
そんな思考がグルグル頭の中で回る
もうダメだ、泣きそうだ
そう下を向いた瞬間
もう片方の手を眞仲に引っ張られた
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