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《2人の脱出作戦》17
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「そうか…なら、」
みずきはさっそくヨシヤスの携帯電話に公衆電話からかけてみる。
『はいはい!誰?みずき?』
勢いよく電話に出るヨシ。
「ヨシ、犬たち大丈夫か?」
『大丈夫じゃねーよ、こいつら座って全然動かねえの、みずきは携帯今持ってねぇし、アキラに電話しても繋がらねーし、参ってたんだ!ったく』
「すまない…犬たちはアキラの言うことなら聞くから、アキラに指示してもらう」
素直に謝るみずき、ヨシをなだめる。
「アキラといるのかよ…」
ヨシはやれやれと言うが…
「あぁ、今代わる」
さっそくアキラへ受話器を渡す。
「ヨシ、携帯スピーカーモードにして犬たちの方に向けて」
アキラは一方的に話し始める。
「お前なぁ…」
その態度に少しイラつくヨシだが…
「時間かけらんねーから早く!」
アキラはそうせかす。
「ったく、ほら!スピーカーしたぞ!」
仕方なく言うとおりにするヨシ。
「メアリー、リッツ!分かる?オレだよアキラ」
犬たちはその言葉に反応してヨシが持つ携帯電話を見る。
「そこにいる人の車に乗ってOK、あとでオレと会えるから大人しく車に乗って来てな!」
アキラの言葉に二匹の犬は、ワン!と短く返事してヨシの近くへ歩いてくる。
「マジ?」
犬たちの変わり身の早さに驚くヨシ。
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