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依然として生徒会室には、ピリピリとした空気が流れ続ける。二度目の沈黙は、あまり時間のたたないうちに断ち切られた。
ヴーッヴーッというバイブ音。僕の制服のポケットが細かに振動していた。
先輩に許可を得て、電話を受けた。
「もしもし」
『律、悪いがそっちに行くのは少し先延ばしだ。どうしても外せない用事が入った』
声の主は、紡だった。
「そ……れは全然大丈夫だけど…………用事って何か仕事?」
『あぁそうだよ。少しめんどくせぇのが入ってきてな。俺は今大人として大変忙しいんだ坊ちゃん』
聞く度に呼び方変わるのなんなんだ……。
「その呼び方は…………」
『あ?なんだよ』
電話の向こうで愉快に笑う先生の声が聞こえてくる。
やめてよ……。。。
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