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冷蔵庫からたまごやらなんやらをとりだしてきがついた。
「…飯ねぇじゃん」
まさかの白米がない事態発生だ。たまに作っておく冷凍ご飯も昨日使い切ったし。
まぁ仕方がない、炊くか。ついでに夕飯の分も炊いてしまおう。今日は外食する予定だったけどまぁ気にしない。
俺は米を米櫃にしまっておくタイプで、袋のまま冷蔵庫に入れたりはしない。その米櫃も特注して作ってもらったヒノキの奴だ。
「あ、もう少しで切れるなぁ…」
1人で食うならまだ少し余裕はあるが、ソファの上にいる奴が食べるとなると、少し心許ない。
新潟から取り寄せてるやつだからすぐ手元に来ないし。スーパーで売ってるのとか嫌だし。
ともかく今日の分はある、洗って炊飯器にセッティングする。ちなみにこの炊飯器も土鍋のいいやつだ。
ぴっ、とスイッチを押し一時間後に炊き上がるようにする。
ここまでで5分くらいたったけれど、あの黒髪の男は起きる気配がしない。
…どうしたものか…
今の時刻は3時半すぎ。なかなか中途半端な時間だ。
「…仕事するか」
そういえば溜まっていた仕事があるのを思い出し、俺は男をリビングに放っておいて仕事部屋に移動した。
PCを起動させてあーだこーだしている内に時間はかなり経って、大きな音で肩をビクつかせたのはその2時間後だった。
白米はとっくのとんまに炊けている。
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