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目を覚ました隼人は2度も胃液を吐いて苦しそうにしていた。
顔は青白くて口元は震えていた。
乃木が落ち着かせるために掛けた言葉が気に食わなかったらしく、突然喚いて俺の肩に噛み付いてきたときは驚いた。
噛みちぎられそうな程強く噛む隼人は何かに取り憑かれているみたいで、早く楽にしてあげたいと思い強く抱きしめた。
そうするとより強く噛まれて痛かったが、隼人の苦しみに比べれば造作もない。
ゆっくり、言い聞かせるように言葉をかければ段々と力が抜けていく。
「……っ…ふ…う…う……うぅ……」
まるで子どものように泣く隼人は泣きながら目を閉じた。
体を揺すっても目を開けることはなく、眠ったのだと分かった。
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