アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
55
-
MRIを終えて立ち上がると視界が歪んだ。
「じゃー次はMRAだね、あれ?」
頭が割れそうなくらい、トンカチで殴られてるような。
ガツン!ガツン!って。
すごく、痛い。
「頭痛いの?どれくらい?」
立っていられない程。
壁に寄りかかってズルズルとうずくまる。
ドクドクと脈打つたびに頭が割れそうになる。
「MRAは取っちゃいたいんだけど〜…。藍ちゃん、柏原くんに連絡入れといて」
「はぁーい」
頭を抑えて耐えていたら、裸足の足に何かが落ちてきた。
「あぁっ、鼻血出てるよ!その椅子に座って」
座ってと言われても立ち上がれない。
頭が痛くて重くて、潰れそう。
痛い。痛い。痛い!!!
「痛い!!!!!」
自分の大きな声にびっくりして目を覚ました。
どこも、痛くない。
何も覚えてないや。
あの部屋からどうやってここに戻ってきたのか。
右腕には点滴が繋いであって鼻には酸素を供給する管が付いていて、身体中にいろんなシールや線が貼られていた。
あの頭痛、一体何だったんだろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
50 / 282