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side 桐生
ダンダンダンダン!!!
『桐生先生!!!桐生先生!!!』
1ヶ月のニート期間を経て早速泊まりがけで仕事をしていた早朝。
まだ外が明るくならないうちに仮眠室のドアを叩く音で目が覚めた。
今看ている患者の容態が変わったか。
この声はおそらく乃木。
乃木は俺の助手みたいな位置にいるから、きっとそうだろう。
しかし、なんだこの慌てようは。医師は俺の他にもいるだろうが。
ガチャッ!
「桐生先生!!!」
「聞こえてる」
そう何度も名前を呼ぶな。
耳が痛むだろう。
「はっ、はぁっ!」
息を止めていたのかこいつは。
早く用件を言わないか。
「患者が急を要するなら名前など後でいい。早く言え」
焦らされるのは嫌いなタチでな。
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