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side ハヤト
『ハヤト!!ハヤト!!』
『おい、ハヤト!しっかりしろ!!ハヤト!!』
起きたらまた泣いていた。
頭が痛い。
「お母さん、お父さん、すごく怖い夢を見た」
「桐生先生に関わること?」
お母さんは背中をさすりながら顔を覗いてくれる。
お父さんは隣に座って涙を拭いてくれる。
「桐生先生…ていうか、誰かが、自分の体を傷付けてた」
「…いつも見る、その夢の人?」
「…うん。痛いよ、痛いよって言いながら、ハサミを足に刺してて……。キリちゃん、助けてって」
「それで……その人は…どうなった?」
どうなった…?
「分からない。真っ暗になって、起きたから」
とても心が、痛かった。
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