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いつの間にか寝てたらしく、窓はカーテンで覆われている。
時計を見ると20時だ。
ちょっと寝すぎ?
ベッドにくっ付いてる机には置き手紙。
『起きたら飯。ナースコール』
この字はキリちゃんだ。
起こしてくれればよかったのに。
はぁ。優しいんだかお堅いんだか。
ナースコールしてちょっとすると、ご飯が運ばれて来た。
サラダ
ひじき
卵焼き
味噌汁
白米
オレンジ
うん。
美味しそう。
「いただきます」
味噌汁をすすっていると再びノックされてキリちゃんが入って来た。
「貧血は治ったか」
「うん。寝すぎて頭スッキリパラダイスだよ」
「飯窪から本を預かった」
「わー!ありがたい!飯窪先生センス良いんだよね!超面白い」
「伝えておく。
食べたらそのままでいい」
新たに2冊加わってテンションが上がる。
ちょうど終わりそうだったからグッドタイミング!
食器はいつもは廊下にある返却カートに持って行くんだけど、採血の後は歩けないことが多いから看護師さんが取りに来てくれる。
今日はそんなでもないけど。
甘えよう。
じゃ、と短い言葉を残して出て行くキリちゃんにバイバーイと手を振った。
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