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奴隷……
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◇◇◇
目が覚めた場所は3辺が石造りで1辺だけ鉄格子になってる牢獄の中。広さは6畳ぐらいで、そこに10歳ぐらいから20代半ばまでの男15人ぐらいが押し込められていた。
おいおい……
役目を終えた勇者に、これは酷すぎだろ!?
意識失う時に『間違えた』とか聞こえたけど、この事じゃねぇよな!?
「はっ……!?」
溜め息を吐こうとした瞬間、喉に灼けるような痛みが走る。喉に手を当てると、皮の首輪があった。服もいつの間にか薄汚れた布1枚で下着すら脱がされてる。
魔道具【アイパッドちゃん】この首輪の性能を表示
何もない空間に12インチぐらいの【アイパッドちゃん】が現れた。これは俺にしか見えない代物だから、使用するのに他人の目を気にしなくてすむ。
表示された内容に目を通した。
魔道具【隷属首輪】
《性能》
・発声禁止
・魔法封じ
・自傷自殺禁止
・絶対服従
《備考》
・性能に表示されてる事を守らない場合&主の指示で首輪から強い電流が流れる。
・首輪を外すのは主のみ可能
……マジか。
つい漏れそうになる溜め息を飲み込む。
しかし【アイパッドちゃん】を使用出来るのは何でだ?
魔力でなく神力の方を使ってるのか?
答えが出ないことを考えても仕方ないので、今のうちに世界を把握しておくか。
【アイパッドちゃん】この世界について表示
最初に世界地図が表示された。
5つの大陸と小さな島々がいくつもある。
俺が今いるのは獣の帝国みたいだ。
次のページに進むとそれぞれの大陸について説明があった。
龍の帝国《ドラゴーネ》
古代龍が治めてる帝国で大陸内の龍国を属国としてる。
他族とは交流はないに等しい。
龍人主義。
人間嫌い
平均寿命5000
獣の帝国《レーヴェ》
獅子が治めてる帝国で、大陸内の獣の国を属国としてる。
他族との交流も盛んで、商売などもしやすい。
1番大きな大陸。
人間や弱い者に庇護欲を強く感じる人が多く、奴隷にされた者は高額で取り引きされる。
平均寿命1000
……途中までしか目を通してないのに頭が痛くなってきたので一旦、止めた。
こんな世界で生きろって……、地獄だろ!
上を仰ぎ見ても映るのは青い空でなく汚い石の壁で、気持ちは更に沈んだ。
「ぐへへ。いい子にしてたかぁ?」
豚耳の太った中年男達が腹を撫でながらやってくる。
「あんあん喘いで良い旦那に買われろよぉ」
鉄格子を開け、一人一人に薬を口の中に押しこめて外に出していった。
きっとアレは媚薬の類いだな。
「黒髪の人間ちゃん、君は貴重だからねぇ。特別にこの薬にしてあげるねぇ。沢山気持ちよくなれるように」
そう言って豚野郎は俺の顎を掴み、薬を口の中に入れて水を飲み込ませた。
5人ずつ鉄格子の檻の中へと入れられる。周りには獣耳、尻尾のある獣人たちがいやらしい目付きで俺たちを観察してきた。
奴隷たちは鉄格子ギリギリのところまで移動して足を大きく広げ、秘部を獣人たちに見せつけ自慰を始める。
ーーぐちゅぐちゅ
「ぁっ……ひっ……いた……」
水音と共に艷めかしい声も聞こえてくるが、次の瞬間には苦痛の声が耳に届いた。
皆も発声禁止が首輪に掛けられてるようだ。
こんなん地獄だろ……。
俺以外の4人を見て心底、奴隷商の奴らに嫌悪をした。
『お前もオナニーしてよがれ』
無理だ……
念話での支持を無視してると喉に激痛が走る。
ーーくそっ……
他の奴隷と同じように座り萎えたままの自身を握り擦った。
不感症ではないはずだが、いくら擦っても反応1つしない。媚薬の効果よりも周りの状況の方が強く影響してるのかも。
『ケツもいじれ!』
後ろは全く触ったことすらないバージン。周りにはローション的な潤滑油は見当たらない。
『早くしろっ!』
「ぐっ……」
せっかちな奴なのか、再び首に電流が流れた。
慰め程度にしかならないだろうけど、自分の指を舐めて濡す。いつまた、電流を流されるか分かったものでないし、ここで気持ち善くなるつもりもない。
解すなんて行為もせずに中指を奥まで突っ込んだ。
ーーいたっ……
痛みのあまり額から嫌な汗が流れる。
トラウマになりそうな痛みだけど、俺を見てた客たちが目の前からいなくなった。
それほど俺の顔色は悪くなってると思う。まさに顔面蒼白状態だ。
半日以上、日が暮れるまで行為は続けられた。その間に同じ檻にいた3人が売られて行き、残ったのは俺ともう1人。
「さっさと戻れ!」
豚野郎に支持され俺は腰を上げるが、もう1人は泣きそうな顔をしてた。立ち上がったソイツはフラフラと覚束無い足取りで牢獄の中に入る。
中には他にも数人いた。
「出来損ない達が!」
豚野郎達はそう言って入ってきたかと思うと一人一人縛り上げ吊り上げていく。
何が始まるのか、それは容易に想像出来た。
奴らが手にしてる一本鞭によって。
「んぎゃ、っ……」
「ぐっ……がッ……」
「たッ……ひっ……」
叫びにならない叫び。鞭で叩かれ悲鳴をあげようとすれば首輪により電流が流れる。
奴隷たちは顔を涙やら鼻水、涎でぐちゃくちゃになりながら終わるのを待ち焦がれた。
「へぇ~。人間の割には我慢強いの、な?」
俺を打ち付けてる豚野郎の口元がイヤらしく上がる。
「だけど、これは仕置だ!」
「んんむ……」
前に来た豚野郎が鞭を下ろした場所は俺の一物。流石に耐えきれず悲鳴が漏れて電流が流れた。
売れ残った奴隷たちへの仕置きという名の暴力は夜が明けるまで続けられ、気絶しても無理矢理起こされた。
誰でもいいから買って欲しい!
早く誰かの奴隷にならないと!
こんな地獄は嫌だと思ったが、一晩中鞭で打たれた俺の一物は媚薬の量が倍になったとはいえ反応することはなかった。
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