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「ユノ、初めてだもんなあ。」
アキラさんは俺から離れた。
「今日はキスだけで我慢するよ」
アキラさんは俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。
俺は寝たままアキラさんを見る。
あ、そっか……
アキラさんが何をしようとしたのか理解した。
ヤルとかヤラれるとか漫画やドラマで良く見るけどさ、実際経験すると何か違う。
そっか、男同士でもするよな。
キスもしたんだし、
ただ、男のおっぱい触っても興奮すんのかな?とか、
おっぱい触られて気持ち良いのかな?とか考えた。
「アキラさん、男もおっぱい触られて気持ち良いものなんですか?」
不思議に思ったから言葉にしてしまったけど、良く考えたら恥ずかしいよね?
現にアキラさんがめっちゃテンパってる。
「ユノ……君は天然なのか小悪魔なのか分からないね」
小悪魔?
「あー、何かすみません。変なこと聞いて」
起き上がろうとする俺の肩をアキラさんが押さえる。
「興味ある?気持ち良いかどうか?」
なんて聞かれた。
「俺、経験ないから良くわかんなくて、すみません、本当、お子ちゃまで」
そう言う俺の顔にアキラさんの手のひらが触れて、
「ユノは俺と体験したい?」
と真顔で聞かれた。
体験?
初体験?
「………アキラさん」
真顔で見つめられてドキッとした。
男同士のエッチってどうするんだっけ?
「俺はユノが全部欲しい…4年間、ずっとユノばかり見てた」
「アキラさん」
「好きだよユノ」
アキラさんの顔が近づきキスされた。
セックス、
痛いのかな?
それとも気持ちいいのかな?
キスしながらアキラさんが俺のシャツの中に手をいれてきて、指先が乳首を摘んできた。
くにくにって指先でいじられて、
離れた唇が、
「シャツ上げていい?」
と断ってくる。
ドラマで見る野郎は断りなんか入れてなかったのにアキラさんは、
きっと気を使ってくれてるんだって感じた。
頷くと、
シャツを胸の上まであげられた。
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