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急にキスされたから口が開いたままだった俺の口内に水が流れ込んできて、水と一緒に舌も入ってきた。
「ンッ、んんっ」
絡んでくる舌に自分も絡ませる。
本当、パブロフの犬だな。
舌を絡ませるのに夢中で水をごくんと飲んでしまった事に気付いたのは唇が離れた後。
アキラさんは俺の口の中に指先を入れてきて、ちょっとビックリした。
「よーし、薬飲んだな」
へ?
「薬?」
「そう、薬。口移しで飲ませた」
ニコッと笑うアキラさん。
「あっ、」
そっか、薬……
「ちゃんと飲めたじゃん、偉い偉い」
アキラさんは俺の頭を撫でる。
確かに気づかなかった。何時も飲んだ後の苦い後味もない。
「明日、お薬飲めたね買ってくるよ」
アキラさんが云うお薬飲めたねは小さい子供が薬を飲めるように甘いゼリーに埋めて食べさせる物で、
確かにその方が飲めるけど……恥ずかしいけどさ。
でも、
「要らない」
と首を振る。
「飲めないだろ?」
真顔のアキラさん。
「違う…」
これから云う言葉がめっさこっぱずかしいので俺は俯き、
「今みたいにアキラさんが口移しで飲ませてくれたら……飲めるもん」
と言ってしまったあぁー
俺やばい、ばか?ばかかも知れん!
「ユノーっ、おまい、何や、ばり可愛いぃぃ」
アキラさんは俺をぎゅーと抱きしめた。
「あ、アキラさん」
ぎゅーとされて顔を上げた。
アキラさん、何か顔赤いような?
「ユノ、うん、明日も口移しで飲ませるけんな」
そして笑顔。
良かった、子供みたいだと引かれるかと思った。
「うん。何時も苦い後味あったから嫌だったけど、全然分からなかったもん」
「そっかあ、良かったなユノ」
アキラさんは俺を小さい子供みたいに頭を撫でて誉めてくれる。
凄く嬉しい。
俺は嬉しくてアキラさんの胸に顔を寄せたら心臓の音が聞こえて、なんでかなあ?安心する。
そのままベッドに寝かせられて、俺はアキラさんにぎゅーと抱きついて目を閉じる。
アキラさんって暖かい。
そして気持ちいい。
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