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君から離れたい【ヴィクトル・ニキフォロフ】
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少しは成長したと思ったんだけどね。
コーチとしてあらゆる面から支えてきたけど教えたことより、むしろ君に人として教わったことのほうが多いかもしれない。
自分が結構身勝手だというのも勇利と付き合うようになってからわかった。
勇利の気持ちが分からずに壊してしまったとき、君は壊れて泣きながら必死に自分の気持ちをおしえてくれたね。
いつだって君の演技の根底にあるものは、俺を夢中にさせることや観客のこと。他人のことだ。
俺はいつだって君に夢中だっていうのに。
逆に俺は君をいつまでも夢中にさせられる自信がない。君の思い描いてる俺じゃない俺を見せる度に不安になる。
こんなに俺を弱くさせるなんて。
勇利、君は本当にすごいよ。
「ヤコフ…次の世界選手権が俺の最後になるからそれまでよろしくね☆」
「わかっとるわ…どうせわしの言うことなんざ、きかんくせにな。」
「あはは」
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