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おもい【勝生勇利】
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もっと正確には言えばサンクトペテルブルクのヴィクトルの自宅にきていた。
エキシビション終了後、ヴィクトルとしっかり話し合おうと思っていた。しかし、お互いに引退するため記者たちに追いかけられたり、詰め寄ってきたファンの対応などで機会を逃してしまった。
結局、日があけて僕は帰らなければいけなかった。予定のフライト4時間前、ホテルのロビーからとぼとぼとキャスターを引きずっていると僕を呼ぶヴィクトルの声がした。
「勇利!!…はぁっ…ハァハァ……」
「ヴィクトル!?」
「勇利、飛行機今すぐキャンセルして!」
「えっ?…」
「俺とロシアにいこう!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
彼はいつも僕をビックリさせる天才だった。
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