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無事、入学式も終わり、こそこそ何かを言われながらも体育館を出たのはいいんだけど…
教室はどこ??
掲示板に俺の名前はなく、ただ呆然と立ち竦むしかない。
辺りが急に騒がしくなった。何かあったのかな。
「あの…」
ーーとんとん
突然肩を叩かれたもんだからビックリしてちょっと肩を揺らしてしまった。すぐさま冷静さを保って振り向く
瞬間、懐かしい香りが鼻を掠った。
「ーーあれ、もしかして悠?」
『え?』
「悠だ!!!」
『ぐえっ』
いきなり抱きついてきたのは、昔近所に住んでた男の子でした。
.
「Aに新入生が来るって言うもんだから誰かと思ったよ。まさか悠だとは思ってもみなかったけど」
それにしても久しぶりだなぁ、とニコニコ笑ってる幼馴染み、シンは、幼稚園まで一緒だった。小学校も一緒かと思ったらそこにシンは居なくて、大泣きしたのを今でも覚えている。
…あの頃と全然違う。筋肉がついてたくましくなった体。180は越しているだろう身長。けど、まだ昔の面影は残ってる。
じーっと眺めていると不意に目があった。何故かドキッとしてしまったが、シンは気にもとめていないようだ。
「ーーそういえば、悠ってどんな能力持ってるの?」
『えっと…』
それが、一番の疑問。
自分でも、分からないのだ。
だから、俺がAなのも意味が分からないし、この手のひらにある謎の模様も不思議だ。
『分からないけど、多分そんな大層なものじゃないと思うよ』
「でもAに来るぐらいだから凄い能力持ってると思うけどな」
『そういうシンはどんな能力なの?』
シンもブレザーだからAだ。つまり、Aはあと4人。今は、木がいっぱい並んでて不思議な空間を歩いてるんだけど、シン曰くAの本拠地に向かってるらしい。
「オレの属性は火。ほら」
シンは手のひらからボッと火を出した。うん、ついていけない。俺も何か出るかな、と思って手のひらを見たけどやっぱり何も出てこなかった。
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