アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
着いたよ、って言われたけどそこには大きな木しかない。人がいる気配もない。
シンは真っ直ぐ木に向かって歩いていく。ついに気でも狂ったのかな?
取り敢えず着いていくことにした。
ーーぶつかる。
目を瞑って衝撃に耐えようとしたが、衝撃は一向にやってこなかった。
恐る恐る目を開けると広がっていたのは俺の知らない世界で。
「どうした?ーーえっ、悠!」
どうやらキャパオーバーらしく、そのまま意識は遠のいていった。
.
「ん」
目が覚めた。
広い部屋。
まるでお城みたいな無駄にでかい西洋風のベット。
上に屋根みたいなのあるし。カーテンみたいなの掛かってるし。
『…俺はお姫様か』
またキャパオーバーしそうになったがグッと堪えて状況を整理する。取り敢えず、ブレザーが場違いだ。
コンコン、とノックがされた。
思わず身構えてしまったが相手が入って来るのを待つことにした。
「失礼致します」
入ってきたのは普通のメイドさんーーーいや、メイドは普通じゃないぞ。正気を取り戻すんだ悠!
「あら、お目覚めですのね」
『あ、はい、たった今』
「ルイ様からのご命令ですわ、さあ、お着替えを」
ルイ様??誰ですか。
なんて言う暇もなく、俺はメイド達に囲まれた。
.
「これ地毛なの?」
『…はい』
俺の髪の毛は金髪だ。金髪って言ってもハニーブラウンっぽい金髪だけど。お母さんが金髪らしいけど会ったことないから本当かは分からない。
着替えさせられたのは、なんかかっこいい服。なんて言うかな…騎士みたいな?かっこいいけど、俺って身長高くないから似合ってないと思う。
実は俺は極度の面倒くさがりでして。メイドさん一人くらい欲しいわ…
「素敵ですわ」
『ありがとうございます』
「さあ、いってらっしゃいませ」
メイドカフェってこんな感じなのかな、とか思いながらも部屋を出て、案内されるがままに歩いた。
ところでここは日本ですか?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 41