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桜田くん
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「悠、気をつけろよ。
あいつ、可愛い顔してるから先輩に好かれてんの」
『ふーん』
あいつ、と言うのは桜田くんのことだろうか。
確かに可愛いからなー、先輩に好かれるのもよく分かる。
きっと、俺にムカついたら先輩にチクって気がすむまで俺を殴るんだろう。
そのとき、俺はどうしようかな。
正当防衛で殴り返そうか、風紀委員にチクろうか、黙って殴られようか、爽に言おうか、樹さんに言おうか。
多分俺は黙って殴られるだろう。
ファンクラブ(?)が動くのは早かった。
放課後、可愛らしい先輩が下校している俺を呼び止めた。向こうの陰にごつい男たちがいるのは丸分かりだ。
大人しく、ついて行く。
爽には「ついてくるな、先帰ってろ」と忠告している。
校舎裏だろうか、暗いところに連れて行かれた。
「いいか、今からお前が生徒会長様に媚を売った制裁をする」
制裁…って、嫌な響きだな。
そう思いながらもジッと相手を見つめた。
「動くなよ。動いたりチクったりしたら、これをばら撒く」
見せられたのは二枚の写真だった。
『ん…?樹さん??』
かっこいい、絶対盗撮したと分かる樹さんだった。
これをばら撒いても別に困らない。
「あ、間違えた。
これ」
オイ。そこ間違えちゃダメなとこじゃんか。
改めて提示されたのは、
誰かが、犯されてる写真…
え、マジなやつじゃん。
遠くて見えない。
近付いて、誰かを確認する。
『ーーーえ?』
『桜田くん、と
ーーー爽!?』
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