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こわっ
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次の日、爽と一緒に教室に入ったら
ーー桜田くんがジーっと俺の顔を見て笑ってた。
恐怖でしかない。
めっちゃ寒気した。
見てよ、スッゲー鳥肌たってるから。
気まずいし、あちらから喋る気配もないので
しょうがなく俺から話しかけてみる。
『えーっと、…おはよ?』
「うん、おはよう」
会話終了。意味分からん!!!
もっと桜田くんと言葉のキャッチボールしたいなー、なんてね!!
…でも、顔はウザいぐらいに可愛い。
普通なら「気持ちワルッ!」ってなるくらいニンマリ笑ってるけど、桜田くんがやると愛嬌があって凄く可愛いのだ。
俺は185くらいの背丈だから可愛さの微塵もないし、か弱くないし、愛嬌もない。
逆に尊敬されるほどの無表情を作り出せる。(知らない人の前限定)
『何?』
って言おうとしたとき、
「さ、佐藤さん、先輩がっ…よ、呼んでる」
俺は呼び出しをされた。
俺を呼びに来た同級生は、酷く震えている。顔も真っ青だ。
そういえば、俺って佐藤って名字だったな。
『大丈夫?顔色が悪いよ』
「ううん、全然……大丈夫、だから」
『そっか。キツかったら遠慮なく言えよ、運んであげる』
ポンポン、同級生の頭を撫でて廊下へ向かった。
何故か爽が心配そうな顔で見ていた。
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