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a dream for the masked boy. (仮)
growing cracks 3
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物理的にはもう一人ではなかったものの、
自分から自分を卑下するようになってから、いつの間にか本当に自分自身を嫌いになり始めてしまって....
お面を被るようになる前よりむしろ辛くて、
でもまた『ひとり』になるのがもう怖くて。
でも、みんなが仲良くしてくれてる自分は、『自分ではなくて』、
心の奥が更に寂しくなるだけだった。
辛くて、寂しくて、
いっそ、誰かに全てを言ってしまいたい
….誰に?
学校の友達?
何て言うの?
言えるはずなくて、言う勇気なんて持っていない。
やっと手に入れた、今の危うい関係を賭けてまでなんて。
先生にも無理。
親は親で帰国後のストレスや色々で喧嘩を突然するようになって、
だから僕が仲裁したり、気を使ったり、愚痴を聞き出したりとかで....
とてもじゃないけど、悩みなんて打ち明けられそうになかった。
そして何より、もしかしたら一番大きいのは、逃げている自分を認めたくなかった。
くそみたいだけど、捨て切れなかったプライド。
弱いところを他人に見せるなんて、許せるわけがなかった。
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