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俺が死んだその後に
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「え...ぼ、僕は...」
目の前にあるのは大好きな恋人。
京介の死体。
そして、僕の手には血がべったりついた銀のナイフ
「な、なんで?なんで京介が死んでるの?」
思い出せない。思い出せない。オモイダセナイ
でも、一つだけわかる
「僕が...京介を殺した?」
人体実験されたことは覚えている。
その先。誰かが世話係をしてくれて、僕は暇になるとプログラムされたように死体をさばいて
オモイダセナイ。
僕がどんな感情を持って生きていたのか
ただ一つ今言える感情は...
「京介っ!なんで!?なんで死んじゃったの...っ!!」
京介にすがり付いていると僕はまだ手に銀のナイフを持っていることに気がついた
ああ...わかった
「僕も...行くから。待ってて京介」
グサッ
ナイフを首に刺して横に引いた
意識が遠のいていく
命の灯火が消えるのを感じる
僕は今幸せだ
だって僕は京介の恋心を抱きしめて死ねるんだから
そして...
僕の命の灯火は消えた
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