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325といえば、とき325号。
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325といえば
とき325号。
とき325号は、2004年(平成十六年)
10月23日の新潟県中越地震の際に、上越新幹線で発生した、列車脱線大破事故の当該車両。
脱線、大破こそして廃棄にはなったが、乗客乗員155人に全員無事だった。
日本では、
営業中に新幹線が初めて脱線
したため、各種メディアにより、
「安全神話の崩壊」
などと揶揄報道が多くなされたが、フランス等、日本と同様に高速鉄道を持つ国のメディアは、
「この高架橋が崩壊しなかったことが、新幹線の安全性を裏付けるものだ」
という扱いだったようだ。
とき325号は、8両が脱線したものの、軌道を大きく逸脱せず、逸脱した車両も上下線の間にある、
豪雪地帯特有の排雪溝
にはまり込んだまま滑走したおかげで、横転や転覆、高架橋からの転落を免れた。
温暖地などの普通のスラブ軌道(排雪溝がない)や、バラスト軌道(東海道新幹線等はそれだった)でなかったことが幸いしともいえる。
さらに、
先頭の10号車の台車の部品と脱線した車輪がレールを挟み込む形になったおかげで大きく逸脱しなかったこと/
脱線地点がトンネルや高架橋の支柱などに被害が生じた区間でなく、ほぼ直線の場所だったこと/
対向列車がなく二次事故が起きなかったこと/
等の幸運が重なり、死者、負傷者0で済んだのだという。
日本の新幹線の営業運転中の初めての脱線事故。
それでもかなり運がいい。
ありがたいことだと思う。
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