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貴方が居るから
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仁さんが出て行ったドアの前で僕は崩れるように座り込んだ。
自分の体を抱き締めてそっと温もりの残る唇に触れてみる。
夢じゃないんだ…
ロスに行ってから夢でしか会えなくて、ずっと触れたいと願ってた。
「社長!?大丈夫ですか?」
あんまり行くのが遅いから迎えに来た桐谷さんが、座り込んだ僕に慌てて歩み寄る。
「大丈夫です…すみません、今行きます。」
支えられながら立ち上がって服を整えると桐谷さんと部屋を出た。
仁さんと再会したらちゃんと笑って会おうと思ってたのに…
しっかりした僕を見て欲しかった。
まだまだだなぁ。
エレベーターの中で苦笑いした。
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