アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
【玲side】
「玲はん…ホンマにこれでよかったんどすか…?」
「…良いも悪いもない。いずれこうなる事は分かっていた。」
「…はぁ。相変わらずドライやなぁ。心配やないの?」
「つまらない事を聞くな。さっさと仕事に戻れ。」
「だって…今颯はん妃咲はんと会うてはるんやもん。」
「フッ…だからどうした?」
「颯はん妃咲はんとめっちゃ仲ええし…なんか気まずいしムカつくし…」
「うちと妃咲とは長い付き合いだ。当然だろう。」
「…そんなん分かってるけど…でも…なんてゆうか…それだけやない気が…」
「妃咲がどう思っていようが親父にその気はさらさらない。心配するな。」
「おっ…珍しいわぁ。玲はんが僕を励ましてくれるなんて。」
「これ以上お前の色恋話に耳を傾けるのが不快なだけだ。」
「もう…素直やないなぁ。」
「俺はまだ仕事が残っている。さっさと出て行け。」
「学校休みの日ぃ位ちゃんと休まんと体壊すよ?」
「「お前には関係ない。」」
「…チッ。」
「あっはーっ!絶対言うと思ったー。」
——ガチャ
「…あっ!颯はああぁん…!!」
「…っおい!?」
——ぎゅうううっ…
「…ううっ…!」
こっちに来てから一週間…
俺は学校に通いながら、親父の仕事を手伝っている。
だが、ほぼ毎日こうして邪魔が入る。
「あーっ!颯はん…!」
「何や楓ちゃん。…ちゅうか苦しいから離して?」
「この香水の匂い…颯はんのやない…!」
「…えっ…?」
「…うっ…う…浮気やあああぁ…!!」
——バタバタッ…
「…なっ、ちょお待てぇ!誰がビッチじゃボケェ!」
「親父…静かにしてく」
「ぐぉら楓ェ!聞いとるんかボケェ!」
「…ぅっ…妃咲はんの匂いやぁ…絶対そうや…」
「ええからちょおこっち来いやボケ。」
「…っ…はい…」
「なぁ楓ちゃん、この匂いどう思った?」
「…えっ…?」
「もっかい抱いて感想聞かしてや。」
「…なっ…」
「おい親父、ここは俺の」
「早よせぇ。」
「颯はん…」
——ぎゅううぅっ…
「楓…どや?」
「…ん…めっちゃええ匂い…」
「そんだけか…?」
「…はぁ…ヤバい…ムラムラする…」
「…せやろ?これな…今度商品化しよう思うてんねん。」
「…はぁ…えっろ…」
——するっ…
「…っおい…?」
「颯はん…愛してます…」
「…ッ…やめぇ…」
「親父。」
「…はぁ…颯はん…もうガマンでけへん…」
「一条。」
「…ッ…ばか…どこや思てんねん…」
「俺の部屋だ。」
「「…あ…」」
「頼むからよそでやってくれ。」
「…すまん…」
「…ホンマすんまへん…」
とにかく、ここは毎日が騒がしい。
だが…今はこれでいい。
あいつを心配する時間などない方が…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 634