アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
天使のキッス5
-
――ピロリロリン
…はぁ。相変わらずこの着信音かよっ?
ラインでもこの音なのかよっ?
まったくやってらんねーぜっ。
…あ、先生からだっ。
『ねぇ凜、寂しいよ。会いにきて♡』
ぐはぁッ…!?
天使からのラブメッセージじゃねーかっ!
そうだよな…
先生が担任じゃなくなってからほとんど会わなくなっちゃったもんな。
前は毎日あの天使の笑顔が見れたのに。
『俺も寂しいです。放課後行ってもいいですか?』
『うん。待ってる。』
返信早っ。
はぁ…楽しみっ♡
早く会いたいよ先生っ。
輝「何ニヤニヤしてんだよ?女でもできたか?」
ソ「えっ?凜ってホモじゃないの?」
凜「うっせぇ!俺はホモじゃねー。変態だっ!」
加「……色々吹っ切れたな。」
ソ「あははっ!すごい女の子に見られてるよっ。」
凜「いいんだ…もう。」
加「一部の奴はハァハァ言ってるな。気が合うんじゃない?」
凜「俺はもう…誰も信じない。」
輝「ハッ、鬱かよ。」
ソ「玲が行っちゃってからずっと元気ないもんね。」
凜「…別に。そんなことねーよ。」
加「凜って嘘下手だよね。」
ソ「ほんと…玲とは正反対。」
輝「…チッ。ブラコンが。」
凜「…うっせぇ。」
いきなり一人暮らしになったら誰だって寂しいに決まってんだろっ。
別に…兄ちゃんが好きだからとかじゃねーしっ…
輝「おい、また来たぞ。お前のファンクラブが。」
凜「は…?」
「「「キャーッ!!凜様~っ♡♡♡」」」
凜「…あ、どーも…」
「「「キャーッ!!!」」」
はぁ…これって絶対兄ちゃんがいなくなったせいだよなっ?
輝「さっきのセリフ…あいつらの前で言ってみろよ。」
凜「…は?」
輝「お前はホモじゃなくて変態なんだろ?」
凜「バカかっ。一年生もいるんだぞっ。教育に悪いだろーがっ。」
「あのっ、藤ノ木君っ!」
凜「…えっ…?」
「これ…よかったらどうぞ。」
凜「あ…ありがと…」
「あの…」
凜「…あ…」
この子…
前に図書室でブラックな先生とイチャイチャしてた子だ…
「あの…どうかした?」
凜「ねぇ…名前なんていうの?」
「あ…櫻井っていいます。」
凜「…櫻井…ホモと変態だったら、変態の方がマシだよな?」
輝/ソ/加「「「ぶっ!!」」」
「……」
凜「…あっ、ごめん。聞かなかった事にしてっ!」
はぁ…俺…
まじでいきなり何聞いちゃってんのっ…?
「…変態…は…」
凜「…えっ…?」
「…嫌いじゃ…ないです…」
凜「あ…そっか…」
しかも肯定されちゃったしっ。
まぁそうだよな。
図書室で…しかも教師とあんな事しちゃうくらいだしっ。
はぁ…なんか…
なんだろ…?この気持ち…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 634