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「関係ならあるよ。」
「…は?」
「俺はアンタの兄貴に頼まれてこの学校に来たんだから。」
「…はぁ?嘘つけ。俺はお前みたいな奴知らねー。」
「アンタの兄貴の知り合いだからってアンタが知ってるとは限らないだろ。」
「…っ…んなの分かってるよ!でもお前は中学にもいなかっただろっ。」
「まぁね。帰国したばっかだし。」
「は…?」
「アンタの兄貴とは向こうで会った。」
「…へぇ…そーゆー事かよ。…よく分かった。じゃあな。」
「アンタとはまだ話す事がある。少し待っててくれ。」
「…は?ざけんな。つか会長代理もお前がやれよ。…俺はもう生徒会やめる。」
「…は?何でそうなんの?」
「…お前には関係ない。じゃあな。」
「……」
あー…まじで胸くそ悪い。
最悪だ…
——がしっ
「…っ…何だてめぇ?…離せ。」
「話があるって言ってるだろ。」
「…ははっ…何言ってんだお前。俺はお前の事なんか聞いてねーし知らねーっつってんだろ。お前の話を聞く理由なんかねーんだよ。…二度と話かけんな。」
「アンタ…何でそんな怒ってんの?兄貴と仲悪いの?」
「関係ねーだろ。」
「…正反対だな。」
「…は?」
「アンタ…多分頭は悪くないけど、感情表に出しすぎ。普段からそうなの?それとも兄貴がらみの時だけ?」
「…てめぇ…いい加減にしろよ…?」
「何…やる?俺強いよ。」
「…はっ。誰がこんなとこでやるかよ。もうついてくんな。」
「そういうワケにはいかないんだよね。」
「……」
もういい…
チビ悪魔達もいつの間にかいなくなってるし、さっさと帰ろう。
余計な事は考えるな…
何を言われても答えなければ、こいつもそのうち諦めるだろ…
「アンタを守って欲しいって頼まれてるから。」
「……」
「俺はアンタの兄貴に助けてもらったから…」
「……」
「…アンタの兄貴は…アンタの事あんなに大事に思ってるのに…」
あー…うざい。
誰も見てないし本気で殴ってやろうかな。
別にいいよな?もう。
会長代理も生徒会もやめるんだから。
「…何でアンタは兄貴の事…」
——バキッ!
「…ッ…!」
「…はっ…ざまーみろっ。…二度と俺に関わんな。」
「…っ…アンタ…思ったよりバカだな。」
「…何とでも言え。」
「あんなにすごい兄貴の事…なんで」
「…てめぇに何が分かる?」
「……」
「…あいつは俺に一言もなく勝手にいなくなった。…俺は他人からあいつが留学する事を聞いた。」
「…は…?」
「…そんな兄貴が俺を大事に思ってるだと?…はっ…笑わせんなよ。全部俺に投げて行っといて…今更代わりの人間寄越して兄貴ヅラされてもな。」
「俺はアンタの兄貴の代わりに来たわけじゃない。」
「…どっちだっていい。興味ねーよ。話は終わりだ。行くとこあるから本当にもうついてくんな。」
「…アンタの事を話す時だけ…アンタの兄貴はいつもと表情が違った。アンタの事だけは特別なんだってすぐ分かった。だから…留学の事をアンタに知らせなかったのにも、きっと理由がある。」
は…?何だよ…?
さっきまではあんなに無表情だったのに。
そんなにあいつの事…慕ってんのかよ…?
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