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【アレクside】
「…やぁ凜…久しぶりだね…」
「うん。久しぶりっ。ちょっと痩せた?」
「…ふふっ…まさか…」
「はは…だよなっ。」
(悪魔なんだし太ったり痩せたりしないよな。でも…なんか若干やつれた気が…)
「やつれたのは俺の方だっつーの。こいつは毎日毎日仕事サボってお前の」
「…凜…おいで…美味しいケーキがあるんだ…」
チッ。邪魔すんじゃねーっつの。
「…えっ?まじでっ?……あ、魔界のじゃないよな?」
「…ふふ…違うよ…さっきアマギさんの店で買ってきたんだ…」
「…えっ…?」
は?何が買ってきただよ?
俺に買いに行かせただけじゃねぇか。
おかしな変装までさせやがって。
「…安心して…?…凜がうちに来るとは言ってないから…」
「…うん…」
「…ふふっ…困った顔も可愛いね…今すぐ食べた…あ…失礼…」
「あっ、そうだ。これ…二人におみやげな。」
「…えっ…ほんとに…?…ふふ…嬉しいなぁ…ありがとう…」
ハッ。白々しいリアクションしてんじゃねぇっつの。
「…ほら…アレクもちゃんとお礼言って…?」
「…あ?…悪りぃな。」
「…開けてもいいかな…?」
「うんっ。」
——ガサッ…
「…わぁ…」
「お茶とか好き?」
「…ふふっ…大好きだよ…」
「…アレクさんも?」
「おう。」
「よかったっ。これすごいいい匂いだしかなりリラックスできるんだよっ。」
「…へぇ…じゃあ早速淹れてもらおうかな…」
「あいよ。」
ハーブティーか…
こっちのはこいつも俺も飲んだ事なかったよな…確か。
——コポポッ…
へぇ…変わった匂いだな。
向こうでは嗅いだ事ねぇ感じの…
「お待たせしました。」
——コトッ
「…わぁ…いい香り…」
「はい、お前はケーキな。」
——コトッ
「ありがとうございますっ。」
「んじゃ、ごゆっくり。」
「…えっ?アレクさんは飲まないのっ?」
「俺はまだ色々やる事があるから(そいつのせいでな)終わったらゆっくり飲ませてもらう。」
「…ふふ…まぁそう言わずにさ…せっかく凜がくれたんだし…一緒に飲もうよ…」
「はぁ…呑気でいいなぁご主人サマは。」
「…ふふっ…久しぶりに聞いたなぁ…それ…」
「アレクさん、座って?俺が淹れてくるからっ。」
「…は?いいって。」
「いいからっ。座っててっ!」
「…あ?おう…」
行っちまった。
何だよあいつ…?
「…ふふ…優しいなぁ…凜は…」
「なんで俺なんかに気ぃ使うんだかな。」
「…君なんか…とは思ってないからだよ…彼は…」
「……」
「…ふふっ…照れてるの…?可愛い…」
「…るせぇ。」
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