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抱いて
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「……タイチは誰かと結婚とか考えたことある?」
「…………ないですね…」
高校を卒業してから執事の勉強とかしかしてこなかったから、恋愛に興味なかった。
小さい頃から家が厳しくて、関わりもしなかったのだけれど。
「………さっきシュウが言ってたこと……タイチは考えてくれたりする?」
真っ直ぐとアラン様の瞳がこちらを見つめた。
「………えぇ。考えておきます」
「本当?ありがとう」
正直今からでも返事がしたい。
アラン様結婚したい、と。
でも互いの家の了解を得たり、色んなことをしなければならない。
「………ふふ、タイチ…何を難しい顔してるの?」
くすくすと可笑しそうに自分を見て笑う。
「タイチ、抱きしめて」
「…………はい」
そっと、抱きしめると力強く抱きしめ返された。
「……タイチ……タイチ…………」
「……はい。アラン様」
抱きしめられている腕が震えていた。
「……タイチ……抱いて欲しい……今すぐ…」
「!ですが、お傷が……」
「大丈夫だから……抱いてくれないから俺からやる……」
俺から離れてボタンを一つずつ外していく。
「……っ、わっ、分かりましたから……!少しでも痛いようなら辞めますからね!」
「だから大丈夫だって……」
ベッドに押し倒して唇を重ねる。
シャツのボタンを外していくと、まだ新しい痣や、噛み跡が目に入った。
「………っ、タイチ……?」
「…本当に………あの時アラン様のお側に居れたら、と思います」
自分以外の男にキスマークをこんなにつけられて、平常心でいられるわけがない。
「っ、タ、イチ……そんなみないで……」
「……アラン」
名前を呼ぶとピクッと反応した。
「すみません………酷くしてしまうかも」
「いいよ、タイチなら。めちゃくちゃにされても」
顔を真っ赤にしたアラン様がとてつもなく可愛かった。
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