アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
始動 10 (ゼロside)
-
「……どーひた? 集中ひろよ」
肉厚の熱くヌメッた舌に包まれ、吸い上げられ、我に返った。
眼下には幼いアキラではなく、精悍な龍之介が膝まづき、濡れた目でこちらを見上げていた。
この太さを難なく口内におさめるとは、なかなかのものだ。
この分では喉奥も拡張が済んでいるのだろう。
窒息しそうだと苦痛に歪む様を見るのが楽しいのだが、余裕でディープスロートをかまされたのでは面白くもない。
「……油断も隙もねぇヤツだ」
己を受け入れたままの喉を指先でつかめば、さすがに苦しそうに、だが淫らとしか言いようのない表情で顔を歪めた。
呼吸を止めてやったのだから当然なのだが、龍之介はそれでも艶やかに悠然と笑って見せた。
「……っ」
喉奥がよりいっそう締まり、小刻みに痙攣し始める。
いくら過酷なトレーニングを積もうが、長い低酸素状態に耐えられる人間などいない。
次第に舌の動きが緩慢になり、濡れたように煌めく黒曜石の瞳から、強い光が失われてゆく。
だが余裕がないのはこちらも同じだった。
命の危機を感じた身体がもたらす急速な締めつけに、油断すれば持っていかれそうなほどの快感が突き上げてきて、やがて目の奥がハレーションを起こし、一気にスパークした。
「……っ」
たまらずに突き飛ばせば、その衝撃で正気に返った龍之介が激しく咳き込みながらも壮絶な色香を振りまきながら、ニヤリと笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 34