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そいつが誰にも見つからないように気をつけながら、寮に帰ってシャワーで少し汚れていた体を洗ってドライヤーで乾かしてやると、綺麗な茶色いふわふわした毛が現れた。
可愛さに負けて思わず連れて帰ったけど、…もし誰かの飼い犬だったら…なんて今更ながらに思って心配になる。
ベッドに座って小さいその体を抱き上げる。
「首輪…ついてないし…。お前飼い主いないのか?」
その言葉に返すようにわんっと鳴いて俺の顔をぺろぺろと舐めて。尻尾もぱたぱたと何度も振っているのを見ながら、擽ったくて思わず笑みを零した。
「こらっ、やめろって!くすぐった…っ」
それでも止めてくれなくてしばらく好きに舐めさせてから膝の上に抱えると、そいつは俺の腹に前足を乗せてその潤んだ瞳を向けてきて。
「お前ってなんかルイみたいだな。
…あ、名前ルイでいいか?」
わんわんっ!
頭を撫でてやると、気持ち良さそうに俺に擦り寄ってきた。
また抱き上げてそのふわふわの毛並みを楽しんでいると――
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