アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
「魔王様の誕生日に凄いの作ってやろうと思ってな。今から研究してるってわけ」
「ふぅん。…ならちょっと甘めにしてやると喜ぶかもな。あいつ意外と甘いの好きだから」
「知ってる。甘い物食べてる時の魔王様、すっごい幸せそうな顔してるもんなぁ。あんな顔されたら、作った僕まで嬉しくなる」
その時のことを思い出したのか、シィナはクスッと笑って。
「秋斗の時も作ってやろうか?僕特製ケーキ」
「………どうせ中身辛いのとか入れるんだろ?」
「あ、バレたか」
ニヤリと何かを企んでいるような顔を見て言ったその言葉に、シィナは表情を崩して楽しそうに笑った。
「…俺は別にいい。美味い飯いつも作ってもらってるしな」
「そんなの面白くないのに…。せっかく僕が……ってうわっ!?」
いきなりそんな悲鳴を上げてどうしたんだと訝しんで足元を見てみると、
「シィナーっ、それ何っ!?」
シャノンが足にくっついて、目をキラキラさせてシィナを見上げていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 31