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舌と舌が絡み合う水音が響き、吸われるようにシィナの咥内へと導かれた…。
…と思ったら息を継ぐ間もない程にまた角度を変えて繰り返される。
全てを奪われそうな、でも荒々しいものじゃなくてどこか優しいキス。
「………ッは……ぁ…」
やっと離された時には俺は少し目の端に涙を溜めていて。
くそ…っ、
俺がこんな……。
なんかすっげぇ悔しい…っ!
「ん、美味いな」
そんな俺を余所にシィナはぺろりと自分の唇を舐めながら満足げに笑いやがって。
「ごちそうさま」
にっこりと、たぶんシィナが持ってる中での最高の笑みでそう言われた時には、俺は服の袖で唇を拭きながらシィナを睨んでから厨房を駆け足で後にしていた。
なんでいきなり…。
何なんだ、あいつはっ!
「あれー?秋斗どしたの?」
廊下を駆け足で渡っていたら、馬鹿とすれ違って。
「何でもないっ!」
「あっ!阿呆勇者のくせにーっ!」
そう無視したら後ろで何か喚いていたが、そんなもの気にせずに俺は自分の部屋へと潜り込んでいた。
何なんだっ、ほんとに…。
悔しいっ、なんかすっげぇ悔しいっっ!
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