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-sideレイ-
すれ違った秋斗に声を掛けたら苛々したように一言だけ返されて、文句を言おうと思ったらもうその姿が見えなくなっていて唖然とした。
一瞬見えた秋斗の顔。
「何であんなに」
赤かったの?
すっごい気になる…。
-sideシィナ-
机に座って足を組みながらボールに入ってる生クリームを指で掬って口に含む。
甘い味がふわりと広がって、ふわりと口の中に溶けていく。
でも、
「秋斗の方が甘かったな」
というより美味かった。
――苺の味が、だぞ?
ただその味を確かめるためにしたことなのに。
さっきの秋斗を思い出すと、ふっと笑みが零れる。
「顔真っ赤にさせてさぁ」
あんな顔、魔王様にも見せたことないんじゃないか?
ほんと、僕秋斗のこと好きだな。
あ、変な意味じゃないからな?
なんて思ってもう一度唇を舐める。
今度苺のデザート秋斗に作ってやろうか。
あいつ、食べれるかな?
…きっと食べれないだろうな。
その光景を思い描いてみると、また笑みが込み上げてきて。
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