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「あっきーもまだまだ子供だよねぇ。ハルカもあっきーで遊ぶの結構好きでしょー?」
「遊んでないって」
「あんなんでもあの子は歴とした勇者なんだけどなぁ。これまでの誰よりも力を持った」
「そうだね」
クスクス笑うシンクに苦笑しながら、もう氷が全て溶けてしまった紅茶を口に含む。
秋斗君に遮られて言えなかった言葉。
それは、他人というものに全く興味を持たなかった“あの”ウルハが人間についているなんて信じられないというもので…。
でも、それで一つだけ分かったことがある。
ウルハが俺に鎌を預けた理由。
鎌を持っていれば実体化してしまって、中に入って悪魔を抑えることが出来ないから、だろう。
どうしてそこまでしてその子についていたいのかは分からないけど…。
その子が何か特別なのかな…?
悪魔が二人も憑くなんて…、ただの人間じゃない…?
リオ様に何かあってからじゃ遅いし…、一応確かめておかないと。
「明日、か…」
ウルハが俺に会いに来るのなら詳しく聞かないとな…。
椅子から立ち上がってリオ様と秋斗君が置いていった本を片付けながら、俺はそう小さく呟いていた。
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