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すると、りおが微笑んだ気配がして…。
そっと目を開けると、その優しい手がオレを抱きしめてくれていた。
「お前も俺と同じなんだな」
「ぇ……?」
「お前も目のこと、今までずっと気にし続けてたんだろ?」
「……うん」
「俺もな、小さい時はこの目のせいで誰も近寄ってくれなかったんだ。気味が悪いってな…。……秋斗はそれでもずっと一緒にいてくれたけど」
「……っ!りおの目は綺麗だっ。気味悪くなんかないっ!」
「ありがとな」
それにりおは嬉しそうに笑って。
オレの顔を上げさせて、目を覗き込んできた。
「ミズキの目の色も綺麗だぞ?俺は好きだな。その色」
「りお…」
その言葉に胸がいっぱいになる。やっぱりりおは優しい。
綺麗な紅の瞳を見ながら、そう思う。
「じゃあそろそろ朝飯食べるか?お腹空いただろ?」
「あ、空い…」
ぐー。
空いた、とオレが最後まで言う前にお腹が盛大に鳴ってくれて。
それに恥ずかしくて顔を赤くさせていたら、りおが笑いながら立ち上がり、台所へと歩いていった。
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