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「ミズキが左目、他人に見せるなんてなァ。あんなに嫌ってたのに…。…それほど魔王様を信頼してるのかね」
その言葉に俺はこっちを向いて「りお、これ凄いっ!」なんて言ってるミズキを見る。
その瞳は銀と、
あれは…シグのような空の色じゃなくて、俺の好きな薔薇の色。
銀と青のオッドアイ。
その銀も、まるで魔界の月のような色で…。
触れたい、そう思ってしまった程にその色は俺を惹きつけた。
「因みにな、魔王様」
「ん?」
焼けたパンを皿に乗せて、他にもいろいろと用意しながら相槌を打つ。
「こっちの人間じゃ普通にいるのかもしンねぇけどよ、魔界の人間たちは絶対に純粋な青い目、なんて持ってるやつはいないんだ。赤と同様にな。青い薔薇は悪魔の花。青は悪魔の色とか言われてるからよ」
「そうなのか…?」
「あァ、そうだ。レイさんとかハルカから教えてもらってねェのか?……まァ、つまり俺が言いたいことはだな。…ミズキは特別なンだよ。これ以上は俺からは言えねェけどな」
そう言って笑ったウルハに俺は首を傾げた。
これ以上は言えない理由、それはミズキが自分から言う決心がつくのを待てってことなんだろうか…?
もう一度ミズキの瞳を見る。
じゃあどうしてミズキは青の瞳を…?
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