アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10
-
食べれるのかどうか分からなかったから一応ウルハの分も用意してから、自分の分の朝食を先に食べ終えて制服へと着替える。
どうして三人分あるのか不思議に思ってるのか、ずっと首を傾げながら食べているミズキがそんな俺を見て声を上げた。
「りお、どっか行くのか…?」
その声は少し不安げに揺れている。
「ん、学校にな」
「学校…?こっちにも学校なんてあるんだ…。…どれくらいで帰ってくる…?」
「夕方…になるな」
その俺の言葉にミズキの動きが固まった。
…そして、
「オ、オレも行く…っ!」
…………え?
「オレ、りおと一緒に学校行く!りおと一緒にいたいっ!」
「え…と、」
いや、それは流石にダメだ…と口を開こうとしたものの、俺とあまり変わらないとはいえ身長がほんの少し高いミズキが抱き着いて下から目を潤ませてきた時にはもう、ぅ…、と言葉を詰まらせるしかなかった。
俺、ほんとにこういうのに弱いな…。
ちらりと後ろを見てみると、ウルハが楽しそうに俺たちを見て笑っている。
はぁ、とため息をつくしかなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 100