アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12
-
とりあえず、とカラコンを入れてからミズキを連れて葵の部屋へと向かう。
ミズキはもちろん眼帯をつけて右目は…隠せないからそのままで。
予備のカラコンがあるにはあるけど、目に異物を入れることが出来るなんて知らないこの子にとってそれは抵抗、もしくは嫌悪感を生むだけだろうから渡さないでおいた。
葵のところへ来たのにはわけがある。
理事長は弱みでも握られているのか、葵には滅法弱い…というか怯えている、という表現の方が正しいな。
…何か弱点があるなら今度教えて欲しいと思う。
ドアを叩いてしばらくすると、まだ眠たそうに目を擦っている葵が出てきて。
「理緒さん?早いなぁ。まだ学校始まるまで時間あるやん」
そう言いながらも、ギュッと俺の服を握りながら俺の後ろに隠れているミズキを見つけて眉を顰めた。
「その子誰?」
その視線を受けてそっとミズキを葵の前に出して対面させる。
「俺の弟」
「え!?理緒さん弟なんかいたん!?知らんかったわー」
「さっき出来た」
「へぇー、…ってさっきかい!」
なんて冗談を笑いながら言い合って、葵は俺たちを部屋の中に招き入れてくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
43 / 100