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「知り合い…、というか昨日寮の裏庭に倒れてたのを拾ったんだ。そこら辺は後で詳しく話すから。今はそれより葵、お前に頼みたいことがあるんだ」
俺の言葉に始めこそ葵は訝しげな表情をしていたけど、俺の話を最後まで口を挟まず聞いてくれて、終えた頃には目の色を変えていた。
「よっしゃ、俺に任せとき!理事長脅…、じゃなくて言ってみるわ。とりあえず弟は流石にバレると思うから親戚にしといて、お母さんが外人さんとでも言っとき。でー、名前は泉…瑞希でいいか。そんでー」
「って楽しそうだな、葵」
一人で先々考えていく葵に驚嘆で苦笑していると、それに葵はうんうんと頷きを返す。
「うん、めっちゃ楽しいで?俺こういうのに首突っ込むん好きやもん」
そう笑う葵を見て、俺は葵らしいななんて思ってしまっていた。
マオが起きてきて葵に後ろから抱き着くのを葵はいつものこととでもいうように視線を向けただけで、俺たち二人に意識を向ける。
「ま、とにかく理緒さんたちは先用意しといて。俺もすぐに準備するから」
その言葉を最後に、俺はミズキを連れて部屋を後にするために立ち上がった。
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