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-4話- 1
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「瑞希、お前生徒会長の親戚って本当か?」
「う、うん」
「すごい、目の色銀色だぁ。きれー」
「なぁなぁ、お前ってさ――」
「あ、えっと、その…」
クラスの連中に囲まれて質問攻めにされているミズキを視界の端に入れながら、俺はさっきのことを思い出していた。
こんなにもあっさりミズキは学校に通えることになって、ちょっと拍子抜けしたと同時に、こんなことで大丈夫なのかと理事長に向けてため息をついた。
……………………………
「理緒さん、おっけー出たで」
「え?」
「だからー、学校通ってもいいってさ。な、ミズキ」
「うんっ、ほら見てりおっ、あのおじさんに飴貰っちゃった!」
と、理事長室の前で待っていた俺にたった今そこから出てきたミズキが飴を両手にいっぱい乗せて嬉しそうに見せてくる。
そんなミズキを見ながら、俺は葵に訝しげに口を開いた。
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