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「秋斗?」
俺の言葉に反応しない秋斗にもう一度声を掛けてみると、やっと反応を返してくれた。
「ん、あ、わりぃ…。ぼーっとしてた…」
そう言って苦笑いを浮かべる。
そんな秋斗を見るのは初めてで…。
「…ミズキが、どうかしたのか…?」
知らず、声が小さくなっていた。
どくんと、
胸に感じたこの気持ちは…、何だろうか…。
……分からない。
「あー、なんか…な、アイツ、俺の知ってる奴にちょっと似てる…って言うか、あの目の色でそいつのこと思い出してな…。……俺、アイツのこと好きになれそうにねぇな」
そう言う秋斗の目には、そいつのことを思い出しているのか少し敵意のようなものが滲んでいて。
そいつは秋斗にとっていい思い出がある奴じゃないと、それだけで分かった。
誰、なんだ……そいつ…。
人当たりがいい秋斗にそこまで嫌われるなんて…。
会ってみたいとは思わないけど、知りたいと思ってしまって…、
「秋斗…、そいつって誰…「りお兄ーっ」
……でも、目を潤ませて俺に抱き着いてきたミズキにそれは遮られてしまった。
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