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-5話- 1
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「りおっ!オレ…、オレ今日すっごい楽しかった!」
寝室で服を着替えていた俺にミズキがいきなり後ろから抱き着いてきて、一瞬驚きで体が跳ねた後、またか…と苦笑した。
寮に帰って来てからというもののずっとこの調子で。
両の瞳を楽しげに輝かせて、今日一日あったことを大切なことでも言うように俺に話してくれていた。
「それでさっ、オレが――…」
抱き着いているミズキをそっと剥がしてベッドに腰掛けながら時折相槌を打って、
俺はそんなミズキを見ながら、昼休みに秋斗に言われたことを思い出していた。
『お前、あいつのこと…』
それに小さく頭を振る。
…違う。
俺は別にミズキをそんな風に見ていない。
俺は、ただ…。
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