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「ま、別にそれが悪いことだ、なんて言わねぇけどな。その…、だからな。
…あんま深入りすんなよ?
あいつは俺らとは違う。別れる時辛いのはお前だからな…」
罰が悪そうに、今度はそっと頭を撫でてくれて。
その言葉に含まれている優しさを感じつつ、葵たちにからかわれているミズキを見ながら
俺は…——。
………………………………
「早く明日にならないかなー」
俺の隣に座るミズキは凄く楽しそうに笑顔を浮かべている。
『姫乃と重ねてるだろ?』
――違う。
違う、と思いたいけど…。
でも、そうなのかもしれないと思う自分もいる。
秋斗が言うように…もし生きてくれていたら、こんな風に話したりしてたのかな、と…。
こんなに近い距離で、何にもない日常にほんのり色がついて、何でもない毎日を一緒に笑いながら話したりして。
でもそれよりも俺が強く感じていたのは、ミズキは俺と似ているということ。
だから放っておけない。
もう独りをミズキに味わわせたくないから…。
ありがとう、と秋斗に心の中で礼を言っておく。
あれは秋斗なりに俺を心配して言ってくれた言葉だと知ってるから。
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