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「シグ、どうして…?」
疑問をそのままに口にすると、シグは俺の首筋をじっと見つめてすっと触れながら口を開いてきた。
「何か嫌な予感がしたから、かな。理緒に何かあったんじゃないかって。…やっぱり来て正解だったみたいだね」
「ッん…ぁ…?」
チュッという音を立てて、さっき悪魔が吸い付き首筋につけた痕を消すかのようにそこにシグも唇を寄せてきて、それにゾクッと体が一瞬跳ね上がった。
そんなシグを首を傾げながら見つめる俺にシグは苦笑を返す。
「流石の俺でもそれは許せなかったからね。
…で、理緒を泣かせたのは…お前?」
その言葉にはっと気付いて俺は目許をごしごしと拭きながら、俺を守るかのように広がっていた羽がふわりと消えていくのを眺めていた。
目の前にはその目に怒りを滾らせた悪魔。
その視線の先にはシグがいる。
「貴様…ッ!」
その声にも怒りが含まれていて、目の前の悪魔を見たシグが驚嘆でか、目を見張ったのが分かった。
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