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「それに、悪魔憑きってことは昨日のうちにとっくに知ってる」
「…え!?どうして…?
最近はオレ寝てる時シエル出て来てないし…っ」
それにミズキは目を見開いて、答えを求めるように両手をベッドにつきながら俺を見上げてきた。
……どう言うべきかな…。
そんなミズキを見て、少しの間逡巡する。
変に教えたとしてもウルハは喜ばないか…。
じゃあ…
「お前は独りじゃないってことだ。ずっとお前を見守ってくれてる奴がいるんだからな」
「そ、んな人、オレ知らない…」
その言葉にミズキは頭を何度も振る。
それに苦笑しながら、さっきシグが俺にしてくれたようにミズキの頭を撫でてやった。
「お前が知らないってだけだ。
お前のことを見てくれてる奴はちゃんといる。
ちゃんと、な…。
…じゃあ俺ちょっと秋斗のとこ行ってくるから先に寝といてくれるか?シャワー浴びるならあっちにあるし、冷蔵庫…あれのことな。の中身も勝手に食べてくれてもいいし。あ、イチゴ牛乳も買っといたからな」
「あ…、う…ん」
それにミズキは分からないといった顔をしながらも、こくんと頷いて
「おやすみ」
笑みを浮かべて言った俺に
「うん。おやすみ、りお…」
ミズキもまた、穏やかな笑みを向けて返してくれた。
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