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「葵喧嘩してるの?何でっ?なんで?」
と、ミズキが俺たちの会話が聞こえていたのか話に加わってきた。
それにさぁ?と首を傾げる俺を見て「じゃあオレ聞いてくる!」と葵へと体を向けたミズキの首根っこを秋斗が掴んで、
「お前も。葵に近づくな」
制止をかけるように引き寄せた。
……ミズキは、葵とは最近やっと打ち解けてくれたみたいだけど、秋斗とは――…。
「離せよっ!」
噛み付くような勢いで睨んで、ぽかぽかと秋斗を叩く。
――いつもこんな調子だ。
反りが合わないのか何なのか…。
仲良くすればいいのに、とは思うんだけどな。
そんなことを二人を見ながら考えていると、椅子を引く音がして突然葵が立ち上がり、俺たちの方へと近づいてきた。
そして…
ダンッ――!
「理緒さん聞いて!」
俺の机を勢いよく両手で叩き、何とは無しにその手を見てみると……ぎゅーっと力を込めて握られていて、ぷるぷると震えていた。
これは…、相当怒ってるな…。
マオの奴、何しでかしたんだ?
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