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運命の契りを
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鬼が見つかった?どういうことだろう。
「あはは、なんだか信じらんないって顔してるね。まぁ、当たり前さね。」
「はぁ・・・。」
「この村にはね、ある言い伝えがあってね。」
「言い伝え・・・。」
「ある日、太陽がでたきり雨が降らなくなったならば。
この世に要らぬものを天へと捧げ奉れ。
稲の枯れ穂と鬼。
さすれば陽を暗雲が覆い
望む恵みを天が授けるだろう。」
「・・・それで、雨、降るんですか?」
「それがねぇ、私がまだ幼いときにねぇ、やったらしいんだよ。ソレ。」
「・・・それで?」
「降ったんらしいんだよ、雨。」
「・・・。」
「だから今回もやろうってはなしさね。」
「鬼・・・本物ですか?」
「そうだよ。・・・ああそうだ。あんたここへ来てまだ日が浅いだろ?」
「・・・はい。」
「鬼はね、あそこの山に閉じ込めておくんだ。儀式を執り行うまで逃げたり暴れたりしないようにね。中には自決するやつまでいるらしいから代わる代わる様子見てんだ。」
「・・・。」
「だからね、あそこの山、行っちゃいけないよ。」
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