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運命の契りを
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「ッ!!」
放心状態になる。
嘘だろ。
目の前の櫓(やぐら)の上に派手に着飾った鬼童がいた。
村人が歓喜の表情を浮かべる。
「あ・・・あぁ・・・。」
思わず手を伸ばした。
だけれど届くはずもなく。
「あ・・・あぁぁ・・・。」
喉の奥から絞り出すような声が漏れる。
太鼓の音。
村人の希望にあふれた声。
嘘だ。
俺は信じない。
櫓の前に炎が広がっていた。
身を焼くんだ。
・・・あんたらのほうがよっぽど鬼じゃないか!!
「ーッ!!!」
勝手に身体が動いていた。
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