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嘘つき
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その後、佐助は意識を取り戻し、佐助は伊達家の居候となった。
もとより、面倒見が良いのもあって
案外あっさりと灰汁(あく)の強い伊達軍に馴染んだ。
「ほらぁ、朝だよー。」
「おい、てめえら朝だ。」
「・・・なんか、おとんとおかんだよな。」
佐助が来てから、伊達軍はずっと賑やかになった。
佐助は、居候なので家事、手伝いはするものの戦へ赴いたりはしなかった。
「てめえの忍術さえあれば、今よりずっと戦いやすくなるんだがな。」
何度小十郎に言われても
「俺様は旦那の忍だよ?伊達の為なんかに力貸すわけないでしょ?」
「ほぉう、『伊達の為なんか』な。」
「あっはっは・・・。野菜見てきまーす・・・。」
佐助は伊達なんかとはいうものの、何かと軍の奴らの世話を焼いているし
案外、落ち着くらしい。
もっとも、『幸村の忍』として来ていたのならそれは変わったと思うが。
佐助は、今も幸村を探していた。
何度か挫けそうになったこともあったが、その都度政宗や小十郎、軍の奴らに喝をいれられた。
「旦那、待ってるからね。」
爽やかな風が吹く。
今日も、空は青い。
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