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嘘つき
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「・・・。」
あれ、俺確かに死んだよね?
「ええ、死にましたよ?」
目の前にあの男が立っている。
そいつが半笑いのまま左手を広げる。
すると男の隣に泡のようなものが現れ、そこに確かに血を流して死んでいる自分がいた。
そう、俺は自決したのだ。
じゃあなんでまたここにいるんだ??
「貴方様はまた不満足な生を遂げられた。ですからまた生き返っていただきます。」
「ちょ、冗談じゃないよ!俺様、また自殺するよ?」
「そうでしたら、その度に何度も転生していただきます。満足するまでね。」
「やめてよ!!旦那の居ない世界なんていらない!!」
要らないんだよ。
俺にとって旦那は命よりも大切な存在。
もう主従なんかじゃ縛れない。
でもこんな想いは持ってはいけないから。
いつもいつも想いを押し殺して生きてきた。
そうすればいつまでも旦那の傍に入れるから、俺様頑張ってこれたんだよ?
でも旦那・・・。
こんな思いをするのなら。
伝えりゃよかったかなぁ・・・。
旦那、
「―――だよ。」
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