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嘘つき
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佐助が任務に出ている時だけが己に素直になれる時。
「・・・佐助。」
愛しい名を呼ぶ。
佐助を呼ぶ癖がついてしまったのはこれが原因かもしれない。
「好きだ・・・。」
呟く度に
涙が想いとともに零れ落ちる。
「ッ―!」
一人涙を堪えて
一人想いを寄せて
好きだと伝えられたならどれほど幸せだろう。
でも、この立場を恨むわけにはいかない。
ここにいなければ
己は想いを寄せることすら出来なかったのだから。
だから今宵も一人で泣くんだ。
幾度も幾度も。
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